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こにゃちわ～さなえっちだよ



太陽光がニガテなくせに、下着姿でラブホのベランダに出て自撮りするさなえっちだよ

今回自撮りしに行ったのは海の近くのホテルやったもんで、潮風に当たりたくなったのだ
（髪がボサボサなのは強めな潮風のせい、不機嫌な顔しとるのは強風と太陽光のせい）



おにいたまって、登校拒否ってしたことある


さなえっちは高2の冬に少しだけ、したことあるよ



さなえっちが通っとった高校は、自宅からチャリで片道35分もかかるところにあってねぇ


やから、雨の日とか、嫌いな数学と体育の授業がある日とかは、1年のときからしょっちゅうサボって休んどったんやけども

学校をサボって朝からふらっとバイトに行っても、

学校サボって朝からバイトに来てくれるさなえちゃん、本当に良い子だね～ッ

って褒めてくれちゃう甘々な店長やったもんで、そもそもお勉強よりお小遣い稼ぎに精を出しとる高校生やった



前の日記にもちょろっと書いたんやけど、高2のバレンタインに、いつも宿題写させてくれてありがとうって、同じクラスのとある男子に義理チョコを渡したのね


その男子は、学年トップの秀才でバスケ部の主将、さらに性格も顔も良いという完璧すぎる人やったもんで


……クラスの女子の大半がファンやったらしくてね


さらに運の悪いことに、クラスにはジュノンボーイの勘違い君もおってん


さなえっちはそのジュノンボーイをイケメンやと思ったことは一度もなかったから、他の女子たちみたいにチヤホヤもせんかったし、
さなえも俺をあだ名で呼んでよ～って馴れ馴れしく何回言われても、かたくなにフルネームで呼んどったぐらいでね


昔から中身がペラッペラで魅力がない人には、外見が多少良くてもまったく興味が持てんかったもんで



で、さなえっちが秀才くんにチョコを渡したという情報が、女子たちからその勘違い君の耳にまで入ってしまってさぁ



俺にはチョコくれなかったくせに、さなえは本当に生意気な女だッ

って、そりゃもう大層なご立腹っぷりで、

明日からさなえっちをハブろうぜ～
って、クラスの女子全員に連絡したそうな



で、そんなことはな～んも知らんさなえっち、翌日もいつも通り、おはよ～って元気に登校したら、
見事なまでに全員シカト～ッ



生まれて初めてのイジメを経験したのだ



で、お昼休みに担任のところに行って、
ねぇねぇ学校つまんないからしばらく休んでも良～いッって聞いてみたら、


理由は話したくないなら、俺からは聞かないぞ～
お前、普段からサボりすぎだからなぁ……まぁ今からなら、終業式まで休んでも進級はできるから安心しろよ

って言ってもらえてん



結局、その日はそのまま早退して、それから3月の終業式までの数週間、さなえっちは堂々と登校拒否をしたのだ～

そしてバイトで荒稼ぎしとったのだ～



そうそう、大学受験が控えとる生徒だらけの進学校で登校拒否をしてみたら、
世間体や内申書を気にする女子たちが日替わりで、謝罪の電話をしてくると学んだよ


さなえは休みたいから休んでるだけなんだけど、急に謝ってきてどうしたの～
って、わざと言い返してあげとった


これが、ブラックさなえっち爆誕のきっかけやったかもわからんね

おかげさまで、さなえっちは転んでもタダでは起きん人間に成長したよ




そんなかんじで～




そういえば高校を卒業したあと、秀才くんが何の気の迷いか告白してきたんやけど、秒でお断りした～

レベルが高すぎる男子はおそれ多くて、さなえっちには彼女を務める自信なんてある訳なかったもん



ハタチのときの同窓会で、2年のときにさなえっちをシカトしてきた女子たちが、イジメのことなんてもうすっかり忘れた様子で馴れ馴れしく話しかけてきてん


そういや秀才くんに告られたけどフッちゃった～月に2回は2人で呑み行っとるけどね

って涼しい顔して話してあげたら、わかりやすく悔しがっとって、めっちゃスッキリした

ブラックさなえっちのささやかな仕返しは無事完了したのだ～ッ




ちなみにさなえっちは登校拒否をしても、社会に出てからは何の問題もなかったから、
もし息子っちが学校行きたくな～いって言っても
卒業できるんなら、どうぞご自由にって言うつもりのカアサンだよ


今のところ息子っちは、毎日元気に学校行っとるし、帰ってきても鼻歌フフフ～ンって感じやから心配なさそうやけどね





ではでは今日も1日がんばりまっしょ～いブラックさなえっちの登場のたびに、ドン引きさせとったらごめんにゃさ～い






さなえっち